父のみこころを行う

成熟を目指して進もうではありませんか

エペソ人への手紙1章5節で、パウロはすべての信者についてこう言っています。「神は…私たちをイエス・キリストによってご自分の子にしようと、愛をもってあらかじめ定めておられました。」パウロはさらに、ローマ人への手紙8章29節で、ご自分の子たちのための目的を説明しています。

「神は、あらかじめ知っている人たちを、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたのです。それは、多くの兄弟たちの中で御子が長子となるためです。」

このように、イエスは、私たちが成熟するために倣うべき模範となるお方、子の姿です。イエスご自身こそ、私たちが成熟を目指して進み、聖所に入って神に近づくための新しい生ける道です(へブル6:1、10:19-22)。イエスを完成へと導いた道は、私たち一人ひとりが従って行くべき道なのです。

成熟への道のりは、イエスのほうが私たちよりも容易だったわけではありません。イエスは、

「罪は犯しませんでしたが、すべての点において、私たちと同じように試みにあわれた」(へブル4:15)

のです。人間としての性質を持ったイエスは、私たちが経験するすべての誘惑を経験しましたが、決して罪は犯しませんでした。誘惑されることは罪ではありません。罪は、私たちが誘惑に負けてしまった時に初めてやって来るのです。

人間であったにもかかわらず、イエスがあらゆる誘惑に打ち勝つことができたのはなぜでしょうか。それは、父のみこころを行うというひたむきで変わることのない動機にありました。この事実は、詩篇40篇7~8節でダビデが預言的に示しています。「そのとき 私は申し上げました。『今 私はここに来ております。巻物の書に私のことが書いてあります。わが神よ 私は あなたのみこころを行うことを喜びとします。』」

イエスは地上でのミニストリーの間、ご自分がなさったすべてのことに、この根底にあった動機を繰り返し明らかにしました。父から与えられたすべての務めを成し遂げるまで、最終的な満足感を得ることはできませんでした。ヤコブの井戸のそばで、イエスは弟子たちにこう言いました。

「わたしの食べ物とは、わたしを遣わされた方のみこころを行い、そのわざを成し遂げることです」(ヨハネ4:34)。

(ヨハネ5:30、6:38も参照。)

【祈り】 

主よ、あなたが私を前進させてくださることを感謝します。私は、成熟し、神さまのみこころを行い、神さまのわざを成し遂げるために、イエスさまを模範とすることを宣言します。私は成熟を目指して進みます。アーメン。

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